日本維新の会・馬場代表、政府が国会に報告した皇位継承の方策の検討について、「与野党協議会設置」を提案
年が改まり、令和5年の通常国会において岸田総理の施政方針演説が行われました。それを受けて、衆議院と参議院において各党の代表質問が行われました。
1月26日、日本維新の会・馬場伸幸代表は、衆議院の代表質問に立ち、安定的皇位継承制度の実現に向けて、「今国会で与野党の協議会を設け、自民党が議論を主導していく考えはないか」と、岸田総理(自民党総裁)に質問しました。
政府は令和3年12月にまとめられた有識者会議の報告書を、令和4年1月に政府の考えとして国会に提出しています。
日本維新の会は、令和4年4月、政府報告書にある旧皇族の男系男子の養子縁組などについて「特に高く評価できる」とし、男系継承を重視した皇室典範改正を求める意見書を国会に提出しています。
岸田総理は、「附帯決議においては、政府の報告を受けた場合、国会は、安定的な皇位継承を確保するための方策について、立法府の総意が取りまとめられるよう検討を行うものとされていると承知をしております」と答弁しました。
衆議院本会議代表質問 令和5年1月26日
(馬場伸幸議員)
総理は、昨年一月、安定的な皇位継承策を検討していた政府有識者会議での議論を国会で報告しました。平成二十九年制定の天皇退位等に関する皇室典範特例法の附帯決議で、政府に対し、安定的な皇位継承を確保するための諸課題等について速やかに検討し、国会に報告するよう求めたことを受けてのことです。日本維新の会は、党皇室制度調査会で議論を重ね、昨年四月、政府報告書を高く評価する意見書を衆参両院議長に提出しました。
意見書では、報告書が皇族数を確保する方策として示した、旧皇族の男系男子を養子に迎える案を特に高く評価した上で、古来例外なく男系継承が維持されてきた重みなどを踏まえ、立法府が静かな環境の中で丁寧に議論し、総意をまとめるよう求めました。
しかし、この一年、他党、他会派におかれては議論された形跡がありません。天皇は、国安かれ、民安かれと祈る御存在です。静ひつな環境の中で皇統を厚くする方策を講じることは当然ですが、国会が真摯に向き合うべき課題です。
総理に伺います。政府の報告書は、皇族数の確保を図ることが喫緊の課題としていますが、立法府の対応をどう受け止めますか。今国会で与野党の協議体を設け、自民党が議論を主導していく考えはありませんか。総裁としてお答えください。
(岸田総理大臣)
天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に関する報告書についてお尋ねがありました。附帯決議に示された課題については、令和三年十二月に取りまとめられた有識者会議の報告書を尊重することとし、昨年一月、私から衆参両院議長に対して報告を行いました。
附帯決議においては、政府の報告を受けた場合、国会は、安定的な皇位継承を確保するための方策について、立法府の総意が取りまとめられるよう検討を行うものとされていると承知をしております。
昨年四月、御党が衆参両院議長に対して意見書を提出されたことは承知しておりますが、引き続き、衆参両院議長の下で検討が行われていくものと認識をしております。
(国民の会事務局文責)
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