私たちは、皇室の伝統的な男系継承を確保する「養子案」の早期実現を求める活動を進めています

設立趣意書

「皇室の伝統を守る国民の会」設立趣意書

 百二十五代、二千年以上続いてきた日本の皇室は、世界に比類ない歴史と伝統をもっています。世界に多くの王室がある中、我が皇室は、その淵源が神話にまでさかのぼる最古の存在であり、しかもその皇位が今日まで断絶することなく男系により継承されてきました。その歴史的事実は、まさに世界の奇跡であり、私共日本人の誇りでもありましょう。

 この度、四十年来、皇位を継承されるべき男性皇族のご誕生がないため、安定的な皇位の継承を可能にするための制度を確立するとして、「皇室典範に関する有識者会議」は、女性・女系天皇の導入と皇位継承者の長子優先を柱とした改正案を報告しました。

 ところがこの改正案は、男系による皇位継承の伝統を大きく改変する制度の導入であり、各界識者や国会議員より、拙速な改定に慎重な意見が相次いでおります。こうした中、今秋、秋篠宮家に第三子がご誕生されるというご慶事が訪れ、政府・与党内にも慎重な議論が必要との判断が出されていることは、誠に多とすべきであります。

 歴史を翻れば、百二十五代の間、幾度か男系による皇位継承の断絶の危機に直面したことがありました。しかし私共の祖先は、多くの叡智と努力を傾けてこれを乗り越え、万世一系の伝統を守りぬき、天皇陛下を中心として、国の発展が図られてまいりました。

 私共は、過去の祖先の努力に学び、現在の私共が直面している皇位継承の危機を乗り越えなければなりません。そして皇室のご存在の意義を広く啓発し、国民一人一人が関心を寄せ国民的議論を起こすことによって、百年先、千年先のより良い日本の将来を築く契機といたしたく願っております。

 ここに、各界各層の皆様方のご賛同を得て「皇室の伝統を守る国民の会」を設立し、多くの国民の叡智を集めて、伝統に基づく皇位継承制度を確立し、もって世界に誇る万世一系の伝統を守ってまいりたく存じます。

(平成十八年三月七日設立)

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