書籍情報
著者名 | 寬仁親王 |
出版社 | 小学館 |
発売日 | 2022/06/01 |
内容紹介 寬仁親王殿下
ザ★トド.1 柏朋会とは?
柏朋会は 昭和54年4月 身障友の会応援団が名称変更して 発足したものである。
会のモットーは 障害のある者もないものも 共にボランティアをすることによって 社会に役立つべく 能力開発をしていこう というものである。
天皇と日本 (p513より)
この標題は、我が国と我が国民にとって最も大切なテーマであり、皇室を抜きにした日本史は考えられませんし、今後も永久に続いていくものだと思います。
天皇を頂点とする皇室が、世界史に類を見ない特徴として、「神話の時代」から「現在」迄、2669年の永きに亘って、万世一系という男系の家系を継承されて来られた事実があります。
簡単に言うと、今上陛下(125代)にも私にも神武天皇(初代)の血統が、連綿として脈打っているという事です。
125代の天子様の家系の中には、10代8方(御二方が重祚されている)の女帝がおられましたが、皆様、崩御された天皇の皇后か独身でいらして、配偶者をお持ちになられませんでしたので、万世一系は男系によって守られ続けて来たという、稀有な歴史を有しています。(2009年12月20日)
万世一系 (P535より)
前記に似て非なる話が、以前にも書きましたが、「皇室典範改正」についての説明です。
私は会員諸兄姉に、シンプルに考えて欲しいのですが、天皇家が、125代2670年という長い歴史を閲(けみ)し、世界に類例の無い稀有な、「万世一系」を維持してきた伝統を平成の御世で跡絶えさせたく無いと思うので、「男系」であるべきだと言っています。
「女帝」は今迄も8方10代(御二人が重祚されている)いらしたので構いませんが、「女系」を認める事は、婿殿の血族をも認める事で、長いスパンで見れば、普通の家系図とそれ程変わらなくなります。その時人々が、神話時代の神武(じんむ)天皇以来、連綿と続く、「万世一系」が途切れた皇統を尊重してくれるか甚(はなは)だ疑問です。
安井代表幹事は多分、「会長の時代迄はどの皇族を見ても、神武天皇以来の我が国最古の家系の子孫と認識できたけれど、今の皇室には、吉永・吉澤・石井・中野等々の血が入っているから我が安井家と余り違わないじゃないか!」と言うでしょう。
その為には皇室典範に、「養子」が取れる条項を加え、皇籍離脱させられた旧皇族(神武天皇以来の遺伝子をお持ちの)から来て戴くか、又は、旧皇族方が、国民の中では、血筋も、皇族との付き合いも近い存在ですから皇族に戻られ、現在の宮家(例=常陸宮・三笠宮等)を継いで戴くか、旧宮家を再興して名乗って頂き、「天子様」の皇統の護持に努力して戴くという三策あると思います。
ともあれ、「万世一系」つまり、「男系」で125代2670年間も継続してきた家系は世界に一つしかなく、歴史の奇跡と言えるでしょう。
この素晴らしい伝統を、先祖から受け継ぎ子孫に伝えていくのが、明治・大正・昭和・平成を生きて来た現在の日本人の責務であると思います。
別の云い方をすると、「天皇家=皇室」という尊い国の柱を失った日本国というのは、存在出来ないと思います。 (2010年6月30日)
彬子女王殿下 “はじめに”より
その冊子は、父が創設され、亡くなられるまで会長を務められた福祉団体「柏朋会(はくほうかい)」の会報に、毎号父が寄せられておられたコラム「とどのおしゃべり」をまとめたものだった。
本書には、自分に正直に、皇族として、一人の人間として、66年の生涯を生き抜かれた寬仁親王のありのままの思いがつまっている。
編集者からのおすすめ情報
寬仁親王殿下の生涯を何かしらのかたちで残そう。そのような思いからスタートした本書ですが、その過程で彬子女王殿下に資料としていただいたのが本書に掲載された文章が載った冊子でした。「とどのおしゃべり」と題された文章には、飾り気なくストレートに寬仁親王殿下の思いが綴られていて、ひげの殿下として国民に愛されたお人柄がそのまま表れているようでした。
そもそも周辺取材を重ねてなんとか一冊にと思っていましたが、この冊子を読んだとき「これはこのまま出版するしかない」と決意し、彬子女王殿下に相談させていただきました。寬仁親王殿下のありのままの姿を伝えるものとして、また、現代皇族の生の声を伝える貴重な資料として、これ以上のものはない、そう断言できる一冊です。
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