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(宮内庁皇嗣職)悠仁親王殿下 お茶の水女子大学附属中学校ご卒業に当たり

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宮内庁ホームページ「皇室のご活動 > ご活動について」より転載します。

悠仁親王殿下 お茶の水女子大学附属中学校ご卒業に当たり - 宮内庁

 悠仁親王殿下は、お茶の水女子大学附属中学校に入学されてからの3年間、本日までお元気に過ごされました。授業や様々な行事を通じた貴重な体験、ご友人との関わりなどから多くのことを学ばれ、成長されました。1年生の途中からは、COVID-19が蔓延(まんえん)し始め、学校生活や日常生活に大きな影響がありました。そのような中にあっても、先生方の温かいご指導やご友人との交流を励みに、現状でできることを模索されながら、特にこの1年は高等学校進学に向けて勉学に一層真摯(しんし)に取り組まれ、実り多い学校生活を送られました。

 1年生の時には、体育大会や生徒祭(文化祭)などの行事に向けて、ご友人と力を合わせて練習や準備をされました。異文化体験や多様性についての学習では、いろいろな立場の人が同じ社会の中で共に生活していることを実感し、互いに尊重し合うことの大切さを学ばれました。

 また、中学校入学後も、小学校の時からのトンボ類の生態の調査を続けてこられました。1年生の夏休みに私的にブータンを訪問された際、日本と近い種類のトンボが同国にもいることをお知りになり、海外のトンボへも関心の幅を広げられたそうです。夏休みの課題作文では、トンボが生息しやすい環境作りについて、日頃からお考えになっていることをまとめられました。

 1年生の3学期の後半から、COVID―19の感染拡大に伴い、学校が休校となりました。休校期間中の前半は、学校から郵送されてくる課題に熱心に取り組まれ、毎日、規則正しい生活を送っておられました。2年生の5月からは、オンラインによる授業が始まりました。そして、6月に分散登校が始まり、対面授業が再開された時には、先生方やご友人との久しぶりの再会を喜んでいらしたそうです。

 2年生の夏休みには、遠出することを控えられていたため、これまでのご旅行を振り返り、特に思い出深い小笠原諸島へのご旅行について、学校の課題作文にまとめられました。その際、観光業を主な産業とする島の方々が、コロナ禍の中でどのように過ごされているのだろうかと心配していらしたそうです。そこで、現地で知り合われた方々とオンラインでお話をされ、現地の様子をお辱ねになったそうです。そして現在も、小笠原で知り合われた方々とのあたたかな交流が続いています。

 3年生になられてからは、学校で進路学習や面談が始まり、ご自身の今後について真剣に考えられていたと伺っています。そして、コロナ禍の中でご友人たちとお互いに励まし合いながら、これまで積み重ねてこられた学びがさらに充実するように、向上心をもって、ひたむきに授業や課題に取り組んでこられたご様子でした。また、いつでも物事の本質をつかもうとすること、そこから考えを広げていくことを大切にされていました。3学期は、1週間ほどの自宅学習の期間もありましたが、高校入学の学力検査の準備やその後の学期末テストに向けて、ご自身で目標を立て、普段と変わらず、落ち着いて学習に取り組まれていたそうです。

 体育大会や生徒祭などの学校行事は、コロナ禍の前とは異なる形での実施となりましたが、ご友人とともに今できることを見極め、よりよい活動となるように話し合いをされながら、取り組まれたと伺っております。

 3年間を通して、様々な教科の中で防災や災害からの復興について学ぶことがありました。例えば、総合的な学習の時間では、グループで校内の生徒のための防災ウェブサイトを作り、自然災害がどのようにして起こるか、それに対してどのような備えをすべきか、グループの仲間と工夫しながら取り組まれたそうです。また、「東日本大震災」と「ものづくり」をテーマとした家庭科の授業では、直接被災地に行くことが難しくてもできることとして、被災地を支援している団体の毛糸や布地を使い、手芸品の製作をなさいました。また、自宅学習期間中にも、被災地の特産物を使った調理の課題をされました。

 総合的な学習の時間における「自主研究」では、3年間を通して生徒一人一人が自分で選んだテーマについて探究するものです。悠仁親王殿下は、古い「もち米」について調べ、育成し、交配実験によって得られたお米についてまとめられました。以前に訪れられた場所で古くから栽培されているもち米のことを紹介され、その品種については秋篠宮皇嗣殿下からもいろいろとお話を聞かれたようです。そのようなことから、その後、稲やお米に関する本を読み、昔の人々の工夫や努力によって、今のお米があることに関心を寄せられたことがきっかけになったそうです。3年間の研究の成果をもとに、今後も探究を続けていきたいとお考えのようです。

 3月上旬に行われた学習成果発表会では、3年間の「総合的な学習の時間」の集大成として、「社会的な課題の解決」をテーマにグループで発表されました。また、毎年3年生が行う校内清掃には、3年間の感謝の気持ちをもって皆で取り組まれたようです。校外学習もあり、ご友人と一緒に楽しく過ごされ、中学校での思い出を増やされたようです。また、ご卒業に向けて、卒業アルバ厶・歓送会委員として、ご友人と一緒に3年間の中学校生活を振り返りながら、数々の思い出が形となるよう、協力してアルバム製作を進められるとともに、歓送会でクラスを代表して仲間とともに在校生への返礼のプログラムを準備し出演されたと伺っております。

 ご卒業までの日々を、温かく導いて下さった教職員の方々に感謝しつつ、一日一日を大切に過ごしておられたことと拝察いたします。

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(NHK)

エラー|NHK NEWS WEB

(毎日新聞Webサイト)

「勉学に真摯に取り組み」 皇嗣職がつづった悠仁さまの中学生活 | 毎日新聞
秋篠宮家を補佐する宮内庁皇嗣職は17日、秋篠宮家の長男悠仁さまがお茶の水女子大付属中の卒業式に臨まれたことを受け、3年間の中学生活の様子を書面で紹介した。  内容は次の通り。

 

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